問題01-07(上級)
問題図(4枚落ち)は下手が勝勢(しょうせい)の局面です。
どうやって上手の玉を寄(よ)せますか?
いろんな寄(よ)せがある局面ですが・・・
指しては「いけない手」はどれ?
- 5一成香
- 3三竜
- 7六歩
- 答え
- 正解:①5一成香
▲5一成香が指しては「いけない手」です。
<この局面の見方(みかた)>
下手が勝勢(しょうせい)なので、確実(かくじつ)に勝てる手は何か?を考える局面です。<解説(かいせつ)>
▲5一成香は次(つぎ)に4二竜のねらいがあり、有力(ゆうりょく)な手にみえます。しかし、この5一成香がダメな理由(りゆう)は、と金と成香が1段目(いちだんめ)で並(なら)んでしまい、上手の玉が△6四玉から上に逃げたときにまったく、はたらかない駒になるからです。
②3三竜(下図)の解説
▲3三竜は、2段目(にだんめ)にいる必要(ひつよう)がなくなった竜を3段目に移動(いどう)しながら、次(つぎ)に3五銀の取(と)りと4三成香の両方(りょうほう)をねらった手で、先手を取りながら駒のはたらきをよくする手です。
③7六歩(下図)の解説
△7六同銀と取られると角の頭(あたま)が危険(きけん)にみえますが、そこで▲3三角成とすれば、上手が△8七銀成としても空振(からぶり)になります。
というわけで、▲7六歩は遊(あそ)び駒だった角をはたらかせる良い手です。その他では
▲5一と(下図)や、▲5六桂もあります。
<まとめ>
駒のはたらきが良くなる手や駒得(こまどく)する手は終盤(しゅうばん)でも、勝(か)ちやすい良い手になる場合(ばあい)が意外(いがい)に多(おお)いものです。