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問題01-11(上級)

問題01-11(上級)

問題図(平手)は後手が△5八銀と打ち、先手の飛車をねらってきた局面です。

すでに不利(ふり)な局面ですが、悪(わる)いながらも、逆転(ぎゃくてん)の可能性(かのうせい)をつなぐ「次の1手」を答(こた)えてください。
※注:有利(ゆうり)になる手ではありません。

次の1手はどう指しますか?

候補手(こうほしゅ)はありません。

答え
正解:4八角

<この局面の見方(みかた)>
問題図は銀桂交換(こうかん)の駒損(こまぞん)のうえ、飛車を攻(せ)められ先手が不利(ふり)です。
こういう局面で「指してはいけない手」は、一時(いちじ)しのぎの手です。

 

<解説(かいせつ)>
問題図のような局面で初段までの方(かた)は
・とりあえず逃(に)げる手
・とりあえず受(う)ける手
をやってしまう傾向(けいこう)があります。

具体的(ぐたいてき)には、
・4六飛(逃げる手)
・3九桂打(受ける手)
などです。

▲4六飛は、△3七角成と桂馬を取られると、飛車が完全(かんぜん)に死(し)んでしまいます。(下図)

また、▲3九桂打は、△4七銀成、▲同桂と進み、飛車と銀の交換(こうかん)にみえますが、直後(ちょくご)に△3七角成(下図)とされると

飛車桂と銀の交換(こうかん)という大(おお)きな駒損(こまぞん)になってしまいます。

この2つのような手は「一時(いちじ)しのぎの手」で、後手に普通(ふつう)に指されると、不利(ふり)が拡大(かくだい)してしまいます。

というわけで、問題図のような局面は「とりあえず」で指してしまうと、勝(か)てる可能性(かのうせい)がなくなります。

最後(さいご)の勝負(しょうぶ)どころ
と思(おも)って勝負手(しょうぶて)をひねりだす必要(ひつよう)がある局面です。

そういう思(おも)いで局面をみると、▲4八角(下図)のような勝負手(しょうぶて)があることに気付(きづ)くかも知(し)れません。

▲4八角以下は、△同角成なら▲同飛で、飛車が助かりますし、
△4七銀成と飛車を取れば、▲5九角(下図)とすると

次(つぎ)に▲7七角とする手が味(あじ)がよく、まだまだ勝負(しょうぶ)になりそうな局面です。

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