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問題01-19(上級)

問題01-19(上級)

問題図(四枚落ち)の局面は下手が角を成(な)ることに成功(せいこう)しました。

しかし、上手にも「あるねらい」があります。
そのねらいを見破(みやぶ)って防(ふせ)ぎながら、優勢(ゆうせい)にする手を発見(はっけん)してください。

どう指しますか?

候補手(こうほしゅ)はありません。

答え
正解:2二銀打

<この局面の見方(みかた)>
ここから有利(ゆうり)を拡大(かくだい)するにはどんな作戦(さくせん)が考(かんが)えられるのか?
また上手はどんな作戦(さくせん)を考えているのか?

その両方(りょうほう)を考(かんが)えた上(うえ)でどう指すか?
という局面です。

 

<解説(かいせつ)>
上手のねらいは、△5二玉~△3一銀~△2二銀~△3一金として馬を捕(つか)まえることです。
それに対(たい)して下手からの攻め筋(すじ)として何(なに)が考(かんが)えられるのか?

1つは、▲1六歩~▲1五歩~▲1四歩、△同歩、▲1三歩と打って、次(つぎ)の▲1二歩成をねらう手があります。
しかし、この手順(てじゅん)は手数(てすう)がかかるので間(ま)に合(あ)わないかも知(し)れません。

そこで、上手のねらいを防(ふせ)ぎながら、▲1六歩よりも早(はや)い攻めの手として、

▲2二銀打(下図)が良い手です。

この手は上手の△3一銀を防(ふせ)ぎながら、次(つぎ)の▲1三銀成~2三成銀、△同金(下図)

というねらいがあり、そこで▲3二銀打とすれば上手陣(うわてじん)は崩壊(ほうかい)します。

また、▲2二銀打に△同金なら、▲同馬が銀取(と)りになり、△3二銀打(下図)

の局面は上手からの馬を捕(つか)まえるねらいがなくなり、▲1六歩からの端(はし)攻めが間(ま)に合(あ)います。

 

<まとめ>
この問題は上手のねらいを見破(みやぶ)り、攻防(こうぼう)の手をみつける力(ちから)を身(み)に付(つ)ける問題でした。

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