問題01-12(上級)
問題図(四枚落ち)は下手が勝(か)てそうな局面です。
さて、どう勝ちますか?
候補手(こうほしゅ)はありません。
- 答え
- 正解:攻めるなら▲6六歩、受けるなら▲4八歩(など)
<この局面の見方(みかた)>
問題図は下手が勝てそうな局面ですが、きわどい終盤(しゅうばん)ですから、この順番(じゅんばん)で局面をみます。- 自分の玉が安全(あんぜん)か?
- 上手の玉に詰(つ)みはあるか?
- 上手の玉に寄(よ)せはあるか?
- どの手を指すか?
です。
<解説(かいせつ)>
問題図の局面は上手から△4七桂と打たれると以下、▲5八玉、△4六桂(下図)となり、自玉に詰(つ)みがある状況(じょうきょう)です。
ということは、寄(よ)せがあっても必至(ひっし)では負(ま)けてしまう局面です。となると、
上手の玉に詰みがあるか?
が次(つぎ)に考(かんが)えることです。問題図の局面は▲6六歩(下図)
以下、むずかしいですが詰(つ)みがあります。
読(よ)み切(き)ってみてください。詰みを読み切れたら詰ませば勝ちなので簡単(かんたん)です。
しかし、読み切れなかった場合(ばあい)は自玉に詰みがあるのですから受けるしかありませんね。ということで▲4八歩(下図)など
と受(う)けることになります。
こうしておけば上手からの早(はや)い攻(せ)めはなく、ゆっくりと寄(よ)せを考(かんが)えることができます。
<まとめ>
この問題は勝(か)てそうな局面で勝ちきるには「どんな順番(じゅんばん)で考えればよいか?」を問(と)う問題でした。