問題01-14(中級)
問題図(四枚落ち)は下手が優勢(ゆうせい)ですが、5五にいる桂馬の力(ちから)が強(つよ)くややこしい局面です。
さて、どう指しますか?
- 8三金打
- 5三金打
- 4四飛
- 答え
- 正解:③4四飛
<この局面の見方(みかた)>
問題図は上手の5五の桂馬が強(つよ)く、次に△4七歩とされると下手が勝(か)ちにくい局面になりそうです。
寄(よ)せに行(い)って勝(か)てればよいですが「はたして寄(よ)るのか?」という局面です。<解説(かいせつ)>
①8三金打の解説
寄せは「はさみうちで」と言(い)われます。
そういう意味(いみ)では▲8三金(上図)はお手本(てほん)のような手です。しかし、この局面で金を打つと持(も)ち駒(ごま)が歩だけになり、上手の玉を詰(つ)ますことが出来(でき)ません。
②5三金打の解説
▲5三金打(上図)は、△7三玉に▲5二成銀と追(お)いかけ、△7二銀に▲4三飛成と飛車をなり込(こ)んで攻めるねらいです。
ですが、▲5二成銀のときに上手から△4七歩と打つ手がきびしく下手の攻めが止(と)まります。
③4四飛の解説
というわけで、この局面はあわてずに、▲4四飛として、上手からの△4七歩を先にかわしておくのが良い手です。
以下、△6七桂成が気になりますが、▲6八銀とぶつけ、△同成桂、▲同金くらいで、上手の攻めの手がかりがなくなり安全(あんぜん)になるので大丈夫(だいじょうぶ)です。
<まとめ>
この問題は上手の攻めの威力(いりょく)を見切(みき)り、恐(おそ)れず冷静(れいせい)に確実(かくじつ)な手を指す力を付(つ)ける問題でした。