問題01-16(上級)
問題図(四枚落ち)は下手が4四にいた金を▲3三金とすすめて猛攻(もうこう)を仕掛(しか)けた局面です。
3三金は良い手か?悪い手か?
下手の指した▲3三金に対(たい)する、あなたの判断(はんだん)を答(こた)えてください。
- 答え
- 正解:悪い手
<問題図の局面の見方(みかた)>
問題図の1手前の局面は下手が攻めを失敗(しっぱい)して、立(た)て直(なお)しを終(お)えた局面でした。
こんな時(とき)に大切な心構(こころがま)えは焦(あせ)らないことです。<解説(かいせつ)>
局面の見方(みかた)のところで、
焦(あせ)らないことが大切(たいせつ)
と書きましたが、▲3三金は焦(あせ)った手です。
冷静(れいせい)に考えて、金と歩の交換(こうかん)で駒損(こまぞん)ですから、その後(あと)にそれ以上(いじょう)の得(とく)がなければ失敗(しっぱい)ということになります。▲3三金、以下は、△同銀左、▲3四歩、△同銀、▲2二角成、△4一金打(下図)とすすみ
先(さき)に金を損(そん)した分を取返(とりかえ)したとは言(い)えません。
ということで、
▲3三金はやりすぎで悪い手
ということになります。▲3三金の代わりに、▲3四歩(下図)
と突(つ)き、△3四同歩に▲4三金(下図)
とすれば、△4三同銀には▲2二角成があり、下手が勝(か)てる将棋です。
<まとめ>
先(さき)を読(よ)んでみて、
「ちょっと強引(ごういん)すぎるかな?」
と思ったときは、無理(むり)に進(すす)めるのではなく、予定(よてい)を変更(へんこう)する余裕(よゆう)を持(も)ちましょう!