問題01-17(中級)
問題図(四枚落ち)は下手が2五にいた歩を▲2四歩と進(すす)めた局面です。
さて、2四歩は良い手?悪い手?
下手の▲2四歩に対(たい)する、あなたの判断(はんだん)を答(こた)えてください。
- 答え
- 正解:悪い手
<問題図の局面の見方(みかた)>
問題図は上手の攻(せ)め駒が下手の玉に迫(せま)り、かなり忙(いそが)しい局面ですが、正(ただ)しく指せば下手が勝(か)てそうです。
ですが、あまり形勢(けいせい)に差(さ)がないのでスピードが大切(たいせつ)です。<解説(かいせつ)>
▲2四歩は飛車をはたらかせるという意味(いみ)では良さそうな手ですが、上手に無視(むし)されると下手は次(つぎ)に厳(きび)しい手がありません。局面の見方(みかた)のところで、
スピードが大切(たいせつ)と書(か)いたように上手も攻(せ)めて来(き)ていますので、先手(せんて)を取(と)れる攻(せ)めが必要(ひつよう)です。
そういう意味(いみ)で、▲2四歩は「遅(おそ)い手」です。下手は▲2四歩ではなく、▲3四と(下図)
と銀取りにと金を引き、△4六銀に▲4四と(下図)
として、強気(つよき)に勝負(しょうぶ)するべき局面です。
下手の玉も危険(きけん)ではありますが、飛車の横(よこ)ぎきや、馬の守(まも)りがあるので、しばらくは大丈夫(だいじょうぶ)です。
<まとめ>
問題図のように、すでに自分の玉が危険(きけん)な場合(ばあい)は、スピード優先(ゆうせん)の攻め方を選(えら)ぶ必要(ひつよう)があります。